倶楽部メモ:客車倶楽部過去ログ集:客車列車の旅

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三軸台車の「ハの字型の大きな部品」について


倶楽部メモ(530) 平成21年 6月 6日〜 6月11日


投稿者

一二等急行弓張

投稿日

2009年 6月 7日(日)19時29分6秒

タイトル

三軸台車の構造について

三軸台車を写真などで見ると枠よりも外側にハの字型の大きな部品がありますが、
これはどのような意味で付けられているのでしょうか?
初めての投稿で、若輩者の私ですが、どうかよろしくお願いします。




投稿者

マロネロ38

投稿日

2009年 6月 8日(月)10時18分40秒

タイトル

TR71,73系?

真中の車輪の上が頂点のハ型ですね?両側の揺釣枕上部に繋がっている---

3軸は揺釣枕が2ヶ所あるから荷重を平均化させる為でしょうか??
詳しい方のご解説をお願いします。




投稿者

クモイ103

投稿日

2009年 6月 8日(月)22時41分12秒

タイトル

TR73

 一二等急行弓張様、はじめまして。
 論より証拠と言いますから、もし可能であれば実物を観察なさるのが
早道かと思います。
 お住まいが東京付近なら、大宮の鉄道博物館にTR73の実物がありますので、
じっくり触りながら観察できます(画像参照)。
この同じ線路の右方にはマイテ39 11もありますので、
装着状態もある程度わかると思います。
 大阪付近ならば、弁天町の交通科学博物館にあるマロネフ59 1とスシ28 301が
TR73を履いていますので、覗き込むのは大変と思いますが、
これもある程度わかるのではないでしょうか。




投稿者

仙コリ(管理人)

投稿日

2009年 6月 8日(月)23時42分1秒

タイトル

Re:三軸台車の構造について

一二等急行弓張様

三軸台車におけるハの字型の大きな部品についてですが、
私も詳しくは分からないので推測ですが…
私が大宮の鉄道博物館で撮影しましたTR73の写真を下部に掲載しましたが、
この写真を見るとハの字型の大きな部品の真ん中上端に側受
(車体が傾かないように車体の横方向の荷重を受ける部分)があるのが確認できます。
通常二軸台車であれば、この側受は中央に横に走っている上揺れ枕の上に
設置されているのですが、三軸台車の場合は当然ながら中央部には車輪があるために、
各車輪間に上揺れ枕が二つある構造なので、この二つの上揺れ枕の上部をつなぐ形で、
かつ荷重をしっかりと受けるために、
このようなハの字型の構造となったものだと思われます。
あくまでも推測ですので、詳しい方がいらっしゃいましたら
フォローしていただけると助かります。




投稿者

一二等急行弓張

投稿日

2009年 6月 9日(火)00時23分4秒

仙コリ様、丁寧な説明ありがとうございます。
横方向の負荷をこの部品を介して上揺れ枕に伝えているのですね。
(違っていたらごめんなさい(爆)
クモイ103様、一度、弁天町まで見に行ってみようと思います。
幼少のころに幾度となく行った交通科学博物館ですが、三軸客車の展示まであるとは…
当時は新幹線やリニアの模型などしか見ていなかった気がします…
展示場所まで教えて下さりありがとうございました。




投稿者

クモイ103

投稿日

2009年 6月 9日(火)19時51分18秒

タイトル

TR73追記

一二等急行弓張様

改めて交通科学博物館のHPを確認したら、
マロネフもスシも両サイドをプラットホームに挟まれて、
台車の観察はちょっと厳しそうですね。無責任なご案内で申し訳ありません。
(→博物館HP:http://www.mtm.or.jp/index.html

以前よく見える所に置かれていた時代の写真を見直しましたが、
残念ながら台車がはっきり写っているものはありませんでした。
こんど大宮に行った時はよく見てこようと思いますが、
大宮のマイテもホームがかかっていて台車の観察にはあまり条件が良くありません…orz




投稿者

クモハ32000

投稿日

2009年 6月11日(木)22時28分28秒

タイトル

TR73の件

一二等急行弓張さま
初めまして。
古い資料で、客貨車図典と言うのがありまして、
国鉄内部の車両部品の教科書なんですが、台車の構造図があります。
お尋ねの弓形の部分は「12 揺枕アーチ棒」ですね。
揺枕は前後2本共に台車内側でも結ばれていて、その中央に中心ピンが来ます。
模型の様に台車の回転中心がどちらかに寄っているわけではなく、
真ん中の車輪真上が回転の中心になります。
ですから、通常の2軸台車同様、側受も真ん中で良いのです。

投稿者のホームページ



倶楽部メモ(547) 平成21年 8月16日〜 8月18日


投稿者

クモイ103

投稿日

2009年 8月16日(日)10時22分1秒

タイトル

三軸台車を見てきました

2ヶ月前の話題ですが…
6月7日に一二等急行弓張様がご質問された三軸台車の「ハの字型の大きな部品」
(倶楽部メモ(530)に収録)について、ようやく実物を観察してきましたのでご報告します。

この部品はクモハ32000様のご回答にある通り「揺枕アーチ棒」といい、
仙コリ(管理人)様の仰るように
「車体が傾かないように車体の横方向の荷重を受ける」ものの様です。
幸いなことに大宮の鉄博には、TR73の単品と、
それを履いた車両が共に展示されています。

【写真上】マシ29 107が履いていたというTR73の揺れ枕アーチ棒の頂上部アップ。
     神田の交通博物館でお馴染みでしたね。
【写真中】同じ台車を履いた、ご存知マイテ39 11です。
     ただ、ご覧の様にプラットホームと柵があって、台車の観察には向きません。
【写真下】それでも根性で柵の間からカメラを突っ込み、
     アーチ棒が車体を支えている部分に迫ってみました。
     判るでしょうか…?








投稿者

クモイ103

投稿日

2009年 8月16日(日)10時26分39秒

タイトル

マイテ余談

【写真上】マシの台車とマイテはこのような位置関係に置かれています。
     ちなみにマシ29 107の新製時の車号はスシ37812、
     この2両が同じ列車に組成されて走ったことがあるかどうかわかりませんが、
     鉄道黄金時代をともに走り抜き、青梅と神田に分かれて保存されていた両者が、
     奇しくも大宮の地で再会しているわけですね。
【写真中】再会と言えば、この組み合わせも見過ごせません。
     特別急行「富士」と下関で接続していた関釜連絡船「金剛丸」の模型です。
     こちらも神田にあったもので、大宮で初めて実現した対面です。
     もっとも金剛丸は主に夜行便に運用されたと言われ、
     「富士」の接続は昼行便でしたから、
     実際にこの組み合わせの乗り継ぎがあったのかどうかよくわかりません。
     なお、金剛丸の模型の後方には、稚泊連絡船「亜庭丸」もいます。
     (この写真のみ昨年8月に撮影)
【写真下】8月10日からマイテ39 11の展望デッキに入れるようになりました。
     新しい記念撮影スポットとなっているようです。








投稿者

ユーラシア鉄道

投稿日

2009年 8月17日(月)00時15分18秒

タイトル

マイテ展望車

たびたび失礼いたします。
<クモイ103様>

 マイテ39とTR73台車の解説ありがとうございます。

 大宮では大切に美しく保管されているのが頼もしく思えます。また写真も美し
く、JR西日本のマイテ492に思いを馳せさせていただきます。

 小生は、マイテ492の臨時列車に数度乗車し、TR73の走行感覚をかなり
記憶しております。
 まず「すきやねん国鉄ご愛顧感謝号」で大阪ー姫路往復、「マイテ紀州路号」
で天王寺ー白浜2往復、「瀬戸大橋グルメ列車」で大阪ー高松往復しましたが、
特に転轍機を通過する時のジョイント音が印象的でした。
 また乗り心地はほかの旧型客車より横揺れに対し若干良好で、縦揺れの差異は
あまり感じられませんでした。

 夏季以外は、旧型客車3両との4両編成が主流でしたが、冷房使用時は12系
または14系との併結で、見栄えたるや散々なものでした。マイテ492の値打
が丸つぶれではないか?と思いました。

 時代の流れに抗する事はできず、いまやマイテ492のパートナーは山口線の
12系改造レトロシリーズのみとなりました。

 アスベスト問題があるにせよ、なつかしの車両が消えて行くことに一抹の寂し
さを禁じえません。
 大糸線のキハ52、金沢区・岡山区のキハ58はいつまで持ちこたえれるのか?
新津のキハ58・キハ52は?

 これからKATO、天賞堂、ジオラマの世界で会えるよね?

 わが心の中には、永遠に青春の思い出とともに機関車・客車・気動車がいる。



倶楽部メモ(548) 平成21年 8月18日〜 8月21日


投稿者

クモイ103

投稿日

2009年 8月19日(水)00時20分6秒

タイトル

Re: マイテ展望車

ユーラシア鉄道様

マイテとTR73の件にレスを頂いていたのに、ご返事が遅れて失礼しました。
大宮のマイテ39は幸い気軽に見に行ける環境にありますが、
西日本のマイテ49は遠いです。
一度は三軸台車の乗り心地を体験してみたいですね。

> いまやマイテ492のパートナーは山口線の
> 12系改造レトロシリーズのみとなりました。

…大井川鉄道に入線できればいろいろパートナーが得られる…
なんて妄想をしてしまいました(笑)

そもそも一般的な二軸ボギー以外の軸配置を持った車両に乗車する機会は、
そう多くありません。
私の乗車体験で今思い出せるのは、国鉄予土線で乗った「清流しまんと号」のトラ、
銚子電鉄の「澪つくし号」… 
単車ばっかりじゃん(爆)




投稿者

マロネロ38

投稿日

2009年 8月19日(水)17時31分24秒

タイトル

3軸連接車

クモイ103様
1970年にロスアンジエルス駅でSanta Feの客車で「3軸(TR71タイプ)の連接車」を
撮影しました。生憎乗車の機会が無く乗れたのは当時のBurlington Norternの
プルマン1等パーラーカーでこれは2軸車でした。(Portland→Seattle)
アメリカは案外古い物が残っている国なので、Amtruckになっても,
旧Santa Feの路線に3軸車が残って居るかも知れません。



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